出雲への旅-その2
2013年 06月 25日
米国の日本庭園専門誌
「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の
日本庭園ランキングで、かの有名な桂離宮を抑え
10年連続第1位に輝き
名実ともに世界一の日本庭園として名を轟かせています。
「庭園もまた一幅の絵画である」と
創設者の安達全康氏は語っています。
観客は誰ひとり立ち入ることのできない、触れることのできない名画でした。
サッと去っていった7人組。
名画も化粧直しをするのですね。
油絵を習っていた頃
先生が、この美術館の「生の掛軸」を絶賛されていました。
床の間の壁をくり抜いて
あたかも一枚の山水画がかかっているように見えるのです。
見える先は、この庭園の白砂青松庭です。
立ち位置によって、時間によって、季節によって
刻々と見えざまが変わってゆきます。
でも、掛け軸の中の下方は
お庭を見る人々の姿も入り込んでいます。
1分でも過ぎたら同じものではなくなりますね。
以前とは庭園の季節も変わり、名画も変わり
じっくり見ようと思ったら
ツアーの時間内では、時間がまったく足りません。
季節を変えて、もう一度、ゆっくり訪れてみたい場所です。