美保関
2013年 08月 22日
「ゑびす様」の名で世に知られ
「海上安全・大漁満足・商売繁昌・福徳円満・歌舞音曲」
の神様として篤く信仰されています。
創建年代は不明ですが、境内からは
古墳時代の勾玉の破片が見つかっているそうです。
さすが、島根県は神話の国ですね。
この路地は、青石畳通り (あおいしだたみどおり)といい
美保神社から仏谷寺に伸び、江戸時代の参拝道の遺構です。
当時は、参拝客相手の旅館やみやげ物屋で賑わったそうです。
古い町並みと石畳の道が
落ち着いたたたずまいを、かもし出して
「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」
に認定されているそうです。
美保神社から北に向かうと
島根半島東端の地蔵崎の先端に
国の有形登録文化財に指定されている美保関灯台があります。
灯台は海抜73mの岩上にあって高さ14m。
明治の面影をとどめた風格のある建造物で
「世界の歴史的灯台百選」にも選ばれているそうです。
赤い屋根の建物は、灯台守の宿舎でしたが
今はレストランとして使われています。
日によっては遅くまで営業されていて
日本海に浮かぶ漁火を見ながら食事ができそうです。
地蔵崎付近は大山隠岐国立公園に含まれる景勝の地です。
この岬は古くは「美保之碕」とよばれていたそうで
出雲国風土記の国引き伝説では
北陸地方から引いてきたものと伝えられています。
手前に見える島を「地之御前」と呼び
4キロ先に浮かぶ島を「沖之御前」と呼び
共に美保神社の祭神「ゑびす様」の魚釣りの島として伝えられ
現在も美保神社の境内とされているそうです。
沈みゆく夕陽です。
イカ釣り船が沖へ向かっているのが見えました。
もうすぐ、漁火がともる時間です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
(2013.8.15)