京都の旅 晴明神社
2014年 06月 05日
まずは、「一条戻橋」を目指します。
一条通りは平安の昔、百鬼夜行があったといわれ
この通りから南は人の住む場所
北は妖怪などの異形の存在たちが住む場所
と棲み分けの境界だったところです。
この橋にはいろいろな伝説が残され
平安時代、三善清行が亡くなったとき
父の死を聞いた息子が京都に帰ってみると
葬列は丁度この橋の上を通っていたところで
棺にすがりつき嘆き悲しんだ息子は神仏に祈願したところ
父は一時蘇生し、父子物語を交わしたという伝説から
「戻橋」と名がついたといいます。
昭和の時代になっても
この橋を通って出兵すれば必ず戻ってこられるとか
嫁入りに行くときにはこの橋を通ってはいけないなど
の伝説が今でも信じられています。
戻橋のたもとの柳には赤いリボンが多数結ばれていました。
とっても気になったのにガイドさんも知りませんでした。
どなたかご存じの方、いらっしゃいませんか?
ここからしばらく行くと「晴明神社」
正面の鳥居は神紋の五芒星です。
これは祈祷呪符のひとつで魔よけのしるしで
神社のあらゆる所に五芒星が使われていました。
ここはもともと、安倍晴明の邸宅跡地で
晴明の死後2年後に帝の勅旨を持って祀られたそうです。
本殿は明治になって再建されたので
唐破風を使ってあり
創建当時とはデザインは違うと思います。
古来、桃は陰陽道では魔除厄除の果物だったそうで
岡山の桃太郎伝説や
古事記の中でも伊弉諾尊が桃の実を投げ
黄泉の国の軍隊を追い払ったという話しがありますね。
本来なら鬼瓦の位置に桃瓦。
古より湧き出ていたという
洛中名水のひとつで「清明井」と呼ばれています。
後に、この地の一角が茶道三千家の祖、千利休の屋敷となり
茶もこの水で点てたのであろうといわれています。
売店もありました。
あまりにも多くの魔除やお守りが売られていて
ちょっと商魂を感じ、退いてしまいましたが。^^;