石上布都魂(いそのかみふつみたま)神社は、すごかった!
2015年 05月 15日
石上(いそのかみ)神宮に祀られている神剣が
元は、この神社に祀られていたと聞き訪れてみました。
とっても古~い神社です。
神木に囲まれた鳥居を抜け、山を登り
参道の階段を上ると中腹に社殿にたどりつきました。
かつて、ここに祀られていた神剣は
蛇之麁正(おろちのあらまさ) と呼ばれ
八岐大蛇(やまたのおろち)を斬った神剣と伝わっています。
なぜ、ここに祀られていたかというと
素戔鳴尊(すさのおのみこと)が大蛇を斬った後
ここから数㌔程離れた「血洗いの滝」で
血のついた神剣を洗ったと伝わっていることも
関係しているのではないでしょうか?
社名の「布都魂(ふつみたま)」は
参拝していると
「ようこそ。お茶を飲んでいかれませんか?」
と声をかけられ、お邪魔すると
神社の前代の宮司さまも、いらっしゃり
神社の歴史など、いろいろ興味深いことをを教えていただきました。
御神祭は天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟
素戔鳴尊(すさのおのみこと)で
八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した神様です。
その後、神剣は崇神天皇の時代に奈良に移され
石神神宮の御由緒記にも
そのことは記されてあるそうです。
明治7年、石上神宮では古記録に基づき
神剣発掘を行ったところ、錆びた剣が出土し
これこそ、神剣「蛇之麁正(おろちのあらまさ)」として
現代に伝わっています。
「備前一宮 式内社」の碑。
社歴の古さを物語っています。
本来の備前一宮は、ここ石上布都魂神社で
吉備津彦神社が一宮と呼ばれ始めるのは
ずっと後の時代だそうです。
宮司さまから古代より信仰の拠りどころとなった
磐座(いわくら)をぜひ見てくださいと薦められました。
磐座は社殿などが建てられる以前の
原始的な祭祀の場所だそうです。
つづら折りの狭い山道を登ると
鬱蒼とした森の中に、時折眺めの良い場所があります。
500㍍ほど登ると
鳥居が見えてきます。
元々はこの奥に社殿があったのですが
火事で焼け落ちてしまい
先ほどの位置に社殿を移されたそうです。
鳥居をくぐり、振り返ると
大蛇(おろち)のようにうねった道。
更に登ると、本宮が見えてきました。
ご神体でもある磐座(いわくら)はどれだろうと
見渡していたら、本宮の背後に鎮座した
目の前の巨大な岩がそれでした。
でかっ!
(腰掛のような大きさの磐座しか
お目にかかったことが無かったので…。)
結界が張られ、禁足地となって畏敬されています。
宮司さまの奥様が
「昨日だったら、崇敬祭で賑やかだったんですよ。」
とおっしゃられていました。
ここは、古代の信仰を伝える遺跡ではなく
太古の昔から今に至るまで
脈々と祈りが継承されている場所なのですね。
宮司さまのお話では
池田綱政公の時代に拝殿、幣殿、神楽殿などの建物が創建され
姓も「物部」を名乗るようになったそうです。
奈良の石上神宮に比べると小さいのですが
石上布都魂神社は「奈良・石上神宮の本宮」となっています。
素朴な社殿でしたが、社歴のいわれと歴史の長さは
神話の世界から続く、すごい神社でした。
2017年初詣に行ってきました。その時の記事です。
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