やかげの流しびな
2016年 03月 29日
川の周りは風が強く土埃が舞い上がっています。
流しびなが売られていました。
ん~? 想像と違う…。
鳥取の流しびなのような桟俵(さんだわら)に乗ったものを
想像していましたが小舟に乗っていました。
願い事を書く札が一緒に付いています。
私たちもひとつ買い求めました。
おぜんざいがオマケで付いていましたが
私が流しびなを作っている間に夫が完食。
油断ならない。
風が強くなってきたと思ったら
突然のつむじ風に襲われ屋台で売っていた帯や小物などが
くるくると天高く舞い上がっていきました。
いよいよ、流しびなの神事が始まります。
大僧正の加持が始まりました。
続いて奉納舞いです。
扇と鈴で躍動的な中宮の舞い。
一方、淡島さまの舞いは対照的な静かな舞いです。
住吉神の后神といわれています。
病気になり舟で流されてしまうという運命をたどります。
一行が河原に下りて行きます。
私たちも最後尾を下りて行きます。
前を歩いていた小さな女の子が流したくないと
おばあちゃんに半べそをかいていました。
「でもね、流さないと願い事がかなわんよ~。」
と諭されています。
すでにカメラマンさん達もスタンバっています。
淡島さまに助けられたという精霊さん達が
折り鶴を流しているのが見えました。
私も流します
最初は引っかかりながら
だんだん岸から遠ざかっていきます。
このカメラマンさんは凄い!
私が流すところも撮ってくれたのかな?
いやいや、おばちゃん撮るより
可愛い子ども達よね。
舟が小さくなっても
女々しく追いかけていたら
ばしゃっん!
容赦なく網ですくい上げられました。
流す前に夫が言っていましたっけ。
「海まで流れるか?下流で網を張って一網打尽じゃ~。
ケケケのケ~。」
でも心温まる一日でした。
流し雛は、衣装も豪華だし、奉納舞いまであって、格調が高そうですね。
その割りに流し雛は、近代風で可愛らしい!!
おぜんざいまで、ついてるんですか。そりゃあ豪華ですね。
あれれ、網ですくうんですか。紙は水に溶けない材質なんですね。
それを見てしまうと子供達も、がっかりでしょうね(^。^)
所変われば風俗習慣もかわりますね。楽しく拝見させていただきました。
やかげの流しびな、初めて知りました。
行列がとても華やか!
ひし餅色の衣装、可愛らしいですね♡
小舟に乗ったお雛様を川に流すなんて、風流!
と思ったら、網ですくい上げられるんですね(^^)
確かに、そのまま海に流れていったら環境によくないですものね。
流す、という行為そのものに意味があるんでしょうね。
素敵な春の1日でしたね♪
この舟は、隣の笠岡市北木島に300年以上の伝統を持つ
流しびなの「うつろ舟」を模しているのではと思われます。(帰ってから調べてみました。)
麦わらや板で舟の形にして流していたみたいです。
本家の北木島では「無事に淡島さんにいんどくれ」
と言いながら海に流すので沖で回収はしないようですね。
転覆して川底に沈んだひな人形もあって厳しい人生のようでした。
ただ、回収は、もう少し下流でして欲しかったです。
確かに♪ひし餅色ですね!
鮮やかで可愛らしかったです。
この小舟、麦わらで作ると、なお風流だと思います。
手間がかかりますけどね。
私も県内に住みながら
今年知ったばかりです。