人気ブログランキング | 話題のタグを見る

賑やかな鉱山町の夢の跡 柵原鉱山資料館

 
賑やかな鉱山町の夢の跡 柵原鉱山資料館_d0295818_16314816.jpg
 
吉ヶ原駅の奥に『柵原鉱山資料館』があります。

昭和30年代、ここ柵原は東洋一と謳われた鉱山の町で

ひときわ異彩を放った町だったようです。



柵原鉱山の硫化鉄鉱は高品質で硫酸の優れた原料として

日本の科学重工業の発展に伴い各方面で重用され

昭和30年代、鉱山で働く人だけで3000人を超え

町は大いに賑わったといいます。

片上鉄道ができたのも片上港へ鉱石を運ぶためでした。



中でも驚いたのは3000人を収容する集会所があったこと!

現在の倉敷や岡山市民会館よりも1000人以上入ることができます。

また、日用品の品揃えを誇った供給所も県下一で

地元の人のお話では

「岡山になかったら柵原に行け。」という言葉があったそうです。 



賑やかな鉱山町の夢の跡 柵原鉱山資料館_d0295818_16384681.jpg

この建物の中に当時の鉱山町の賑わいを体験できる 

映画のセットのような街を再現していました。

地下はそのまま掘削した坑道の跡で

当時の掘削作業機の実物が見られました。

 
写真撮影ができなかったので

片上鉄道保存会の資料館のHPからどうぞ。 → 



坑道は巧妙に設計され、採掘された鉱石は

中央竪鉱から地上に運びあげられ選鉱場で選別され

高瀬船や鉄道で各地の精錬所に運ばれた様子がよくわかります。 


 
賑やかな鉱山町の夢の跡 柵原鉱山資料館_d0295818_16503689.jpg

柳原鉱山竪鉱櫓のレプリカ。



40年代に入ると海外から安価な鉱石が輸入され

工場の廃ガスから硫酸を回収する新技術も開発され

需要は次第に減少し、1991年に柵原鉱山は閉山します。



賑やかな鉱山町の夢の跡 柵原鉱山資料館_d0295818_16453765.jpg

一方、終堀後の鉱山では

酸性の鉱水を中和して吉井川に流す作業が今も続けられている

という説明もあり驚きました。 

「や~めた。」で終わりではないのですね。




追記

ここで先月、あのジョン・ウー監督の映画撮影があったそうです。

主演は福山雅治氏だったので、付近は厳戒態勢だったとか。

公開は2018年とか、どんな映画なんでしょう?

タイトルは『追捕 MANHUNT』です。

この映画で鉱山公園も有名観光地の仲間入りになるかな?






シルバーウィーク&初秋のお出かけスポット! 

by mami-2013 | 2016-10-06 15:46 | おでかけのこと | Comments(0)

思いつくまま、日々の暮らしを写真と文章でつづっています


by mami
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31