カテゴリ:+ 2013.12.22 奈良時代教科書( 4 )


2014年 01月 17日

西ノ京を歩く<薬師寺>

d0295818_19225425.jpg

法隆寺から大和郡山市をぬけ、西ノ京の薬師寺にやってきました。

美しい三重塔が東西に並ぶ姿を想像していたら
東塔(国宝・白鳳時代)のほうは解体修理中で
平成30年まで、その姿を見ることが出来ません。
行こうと思われている方は、ご注意くださいね。


d0295818_1904989.jpg

薬師寺は平城遷都に伴い
飛鳥の地から西ノ京に移されています。

しかし、16世紀に兵火に焼かれ
東塔のみを残して焼け落ちてしまいました。
白鳳時代の伽藍の復興が
歴代の薬師寺住職の大悲願だったそうです。


d0295818_19101720.jpg

西塔です。
昭和56年に創建当時の白鳳様式で復興されています。
金堂とともに、宮大工の西岡恒一氏の手により再建されました。

西岡氏の『木に学べ 法隆寺・薬師寺の美』を読んだことがありますが
宮大工の職人魂と古来から受け継いできた
日本人の数々の英知を知ることが出来ます。

裳階(もこし)がついているので六層に見えますが三重塔です。


d0295818_19184498.jpg

金堂は昭和51年に復興されています。
金堂をはじめ、東塔の意匠ですべて統一されています。

この中に安置されている薬師三尊像は
中尊に薬師如来、向かって右に日光菩薩(にっこうぼさつ)
左に月光菩薩(がっこうぼさつ)を配していますが
両脇の菩薩様は首と腰を軽くひねり
リズミカルな動きがあり直立不動の像よりも親近感を感じます。


d0295818_19265487.jpg

大講堂は平成15年に復興されました。
講堂が金堂よりも大きいのが古代伽藍の通則で
ここに大勢の学僧が集まり経典を購賛していました。


ここから東回廊を廻りこむと、東院堂(国宝)があります。
写真を撮していませんが、ここだけは
鎌倉時代に現在の位置に再建された建物なので
土間ではなく板床になっています。

語り部の先生によると、
今までは土間だったので立ったまま仏像を見てきましたが
板間ではその部屋に座ることを意識して、仏師の方が作られているので
ぜひ座って観てほしいとおっしゃられました。
この建物の中には
聖観世音菩薩像(国宝・白鳳時代)が安置されています。


d0295818_19374699.jpg

中門です。
伽藍の柱に使われている台湾桧は樹齢1000年だそうです。
樹齢1000年の桧はもう、日本にはないのでしょうか。

白鳳伽藍の北には玄奘三蔵院伽藍がありますが
残念ながら行っていません。

大唐西域壁画殿には
平山郁夫画伯が30年の年月をかけて完成された壁画があります。
公開にあわせて、またいつか行って見たいと思います。

来週、また奈良へ行ってきます。
神社仏閣に興味のある方はお付き合いください。<(_ _)>

[PR]

by mami-2013 | 2014-01-17 19:39 | + 2013.12.22 奈良時代教科書 | Comments(0)
2014年 01月 15日

斑鳩を歩く<法隆寺大宝蔵院>

d0295818_1884370.jpg

東西の廻廊の外側にはそれぞれ
東室(ひがしむろ)西室(にしむろ)という細長い建物があります。

上の写真は僧侶が生活をしていた
東室で奈良時代の建物です。


d0295818_180845.jpg

東室のとなりにある妻室(つまむろ)は
時代がさかのぼり平安時代の建物です。

この建物を横目に奥へ進んでいくと
大宝蔵院があります。


d0295818_18101196.jpg

大宝蔵院のエントランス。
百済観音堂を中心として
西宝殿と東宝殿から成り立っています。

中の写真はとれませんが
有名な夢違観音像(白鳳時代)が最初に目に入ります。

歴史の教科書でも有名な玉虫厨子(飛鳥時代)は
思っていた以上に大きく
懐中電灯で照らしてもらうと
今でも玉虫色の輝きを放っています。

なかでも圧倒されたのは百済観音(飛鳥時代)です。
八頭身のスラリとした、立ち姿はとても優美で
後ろ姿まで精巧にできていて
今から1400年も昔に作られたとは、とても思えません。

それ以上に驚いたのが
これだけ素晴らしい仏像を安置するための殿堂が
平成10年まで無かったことでした。
立ち去りがたく、いつまでも見ていたい観音さまでした。

平成の大合併の時、隣町と合併し
「西大和(にしやまと)市」になろうという話しが持ち上がった時
斑鳩町の方たちは、1300年の歴史ある「斑鳩」という名を捨て
東西南北をくっつけた安易な名前には大反対!
と、合併には至らなかったという話しを聞きながら
法隆寺を後にしました。

[PR]

by mami-2013 | 2014-01-15 18:30 | + 2013.12.22 奈良時代教科書 | Comments(0)
2014年 01月 11日

斑鳩を歩く<法隆寺東院伽藍>

新年が明けたのに前年の記事で恐縮ですが
奈良旅行の続きです。^^;
今月末にも奈良に行く予定ですので、しばらく続きます。


d0295818_1228208.jpg

東大門を出て土塀の道沿いを歩き東院に向かいます。
東院は聖徳太子の斑鳩宮跡といわれています。


d0295818_12291499.jpg

整然と子院が立ち並んでいます。


d0295818_12305329.jpg

この四脚門をくぐると、八角円堂の夢殿です。
本来は終わりのない円形で作りたかったお堂ですが
その技術がなかったので、円に近い八角形になったそうです。
聖徳太子の威徳を偲び建立されました。

年二回しか開扉されませんが
中央の厨子には救世観音像が安置されています。

この観音像は麻布で包まれ、これを解き中の像を見ると
目がつぶれるという言伝えがあったそうですが
明治になり岡倉天心と異教徒のフェノロサが美術的な観点から布を解き
観音像が時代を経て姿を現しました。

先生の話に夢中になって東院伽藍の中の写真を
一枚も撮っていませんでした。(^^ゞ

[PR]

by mami-2013 | 2014-01-11 18:30 | + 2013.12.22 奈良時代教科書 | Comments(0)
2013年 12月 27日

斑鳩を歩く<法隆寺西院伽藍>

d0295818_21473680.jpg

「もう一度習う日本史」というツアーに参加しました。
到着すると、今にも雨の降りそうな生憎のお天気です。
語りべの先生と合流し
飛鳥時代のお勉強ということで、まずは斑鳩の里にある法隆寺へ。

松の馬場の突きあたりにある法隆寺の南大門です。
当時、法隆寺に参拝に来ても身分の低い人は
ここまでしか入ることが許されず、ここで拝んでいたそうです。


d0295818_21512720.jpg

南大門をくぐると、中門へ続くまっすぐな道があり
土塀沿いに、趣のある二つの門が目をひきます。
手前は上土門(あげつちもん)奥は唐門です。

上土門は門の上に土を敷き、平安貴族が花を植えていたそうです。
現在ではここにしかない珍しい門です。


d0295818_21535574.jpg

もともと斑鳩寺として用明天皇の病気祈願のため建立されるも
火災で焼失し、現在の位置に法隆寺として建立されたそうです。


d0295818_2244877.jpg

中門に到着。力強い金剛力士像がお出迎え。
法隆寺は大きく西院伽藍と東院伽藍に分かれ
南大門に始まり、伽藍配置で並ぶ中門、金堂、五重塔のあるほうが
西院伽藍で法隆寺の中心となる部分です。

法隆寺は多くの謎を秘めたお寺です。
この中門もそのひとつで、中門の中心に柱が配置され
あえて通りにくくしているのは、非業の死を遂げた聖徳太子一族の
怨霊の結界のためとも云われているそうです。


d0295818_22154463.jpg

世界最古の木造建築といわれている金堂です。
現在はこの中に入り仏像を見ることが出来ますが
飛鳥時代当時、金堂の中は仏様や仏像を安置する建物で
中に入ることはできず、外から拝んでいたそうです。

建物は最古ですが
金堂の壁画は日本の仏教絵画の代表作として
国際的に著名なものでしたが、1949年、壁画模写作業中
使っていた電気の座布団がショートし、火災にあい
初層内陣の壁と柱を焼損しています。



d0295818_22263470.jpg

手摺の卍くずしと人束のデザインが飛鳥時代の建物の特徴になります。


d0295818_22254759.jpg

絡みついた竜がとても気になって、帰ってから調べてみると
柱の構造を補強するため、修理の際に
付加されたものであることがわかりました。

d0295818_22315922.jpg

最初の伽藍配置は赤い矢印のところだったそうですが
寺が発展していくにつれ現在の場所まで広がっていったそうです。

12月も半ばなのに修学旅行生が異常に多いことを
不思議がっていると、語りべの先生が
今の時期、修学旅行列車の運賃が
3割から4割程安くなり、多くの学生が訪れるとのことでした。


d0295818_22395155.jpg

写真は大講堂

五重塔も木造五重塔として現存世界最古のものです。
初重内陣には東西南北それぞれに
塔本四面具と呼ばれる塑造の群像が安置されています。

心礎内からはガラス製の舎利壺とこれを納める
金製、銀製、銅製の容器からなる舎利容器が発見されています。



この旅行のサイトの続きです。

•斑鳩を歩く <法隆寺東院伽藍>

斑鳩を歩く <法隆寺大宝蔵院>

•西ノ京を歩く <薬師寺>

[PR]

by mami-2013 | 2013-12-27 18:30 | + 2013.12.22 奈良時代教科書 | Comments(0)