竹田城址に張り巡らされたロープ
2017年 07月 23日
北千畳に着くと気になることがありました。
あちこちにロープが張り巡らされ
通路は黒いシートの上しか歩けないようになっています。
何か工事をするのかな?
と思ったのですが
訳はガイドさんに聞いてわかりました。
地元写真家の撮影した雲海の中の竹田城址の写真が
「雲海に浮かぶ天空の城」として注目を集めた頃から
ここに訪れる観光客が
その結果、観光客が山道を踏み固め
草が生えなくなった表土から
土囊の上に防水シートを敷いたり
ロープを張り歩く場所を制限しているということでした。
この天守台の石垣の角の白い部分は修理の跡です。
この石垣は「野面(のづら)積み」といい
自然石をほとんど加工せずに積み上げています。
この石垣を積む石工集団を「穴太(あのう)衆」と呼び
この時の修理も
会社組織として存続している穴太衆
大津市坂本の粟田建設さんが修復工事を行ったそうです。
天守台下部石垣修復工事の様子
修復作業は、重機などが持ち込めなかったため
すべて手作業で行われたとか。
(写真は粟田建設さんのHPよりお借りしました。)
長年に渡り、風雪に耐えた古城も
廃城から400年後、50万人を超す敵が攻めてくるとは
思いもよらなかったことでしょう。
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