小樽人力車で浪漫旅Ⅱ
2018年 10月 14日
日本郵船からの続きです。
設計者は佐立七次郎氏で現東大工学部の第一期生だそうです。
同期は辰野金吾(日銀小樽支店・東京駅)、片山東熊(迎賓館)
曽禰達蔵(三井銀行小樽支店)と錚々たる顔ぶれです。
中は見事なインテリアで見学できますが、今回はパスです。
門司の旧日本郵船の建物はアメリカ式のオフィスビルでしたが
こちらはルネサンス様式の重厚な建物です。
窓はすべて二重ガラスで北国の冬を考慮した建物です。
正面の運河公園には石造のような建物群があったので
「これらの建物も歴史あるものですか?」と聞いたら
この景観を守るためにブランコやシーソー等
子ども達の遊具が入っている建物でした。
小樽は港町で風がきつく、火事がおこると瞬く間に類焼してしまうので
古い建物は、このような石造建造物が多いそうです。
車夫さん、走りながら色々な説明をしてくれます。
この体力も凄いと思いましたが
女性の車婦(?)さんもいらっしゃいましたよ。
立派なうだつです。
うだつを上げるためにはそれなりの出費が必要なので
これが上がっている家は富裕層の家に限られています。
うだつに越後出身の「越」の字が刻まれています。
明治時代の稲穂町大火で焼失した翌年に再建され
当時のままの姿を伝える旧商店です。
この商店の横からの「ウナギの寝床」姿は感動ものです。
店舗の部分と右端の倉庫(切れていました。)は火に強い石造で
木造の住宅部分を囲み火災から守るスタイルです。
木造住宅部分は二棟を廊下でつなげて坪庭ほどの空間もないけど
彩光を確保しているのでしょうか?
隣は空き地ですが、昔はこのような造りの建物が
ズラッと並んでいたそうです。
こんな煉瓦造りの建物も多くあります。
この路地は「旧小樽倉庫」に面する路です。
「鯱(しゃちほこ)」が、全部で8つも掲げられています。
鯱は、建物の守り神として屋根の棟の両端に掲げられますが
この路地からはチラッと見えただけでした。
この路地から広い中央通りに戻り人力車の旅は終わりです。
人力車を降りても色々、質問に答えて下さいました。
この後、夜のお出かけの時も
他の車夫さん達も、私達を覚えていてくれて
美味しいスイーツのショップやおススメの土産物など
色んな情報を教えていただきました~。
日本各地の観光地で見かける「人力車えびす屋」さんです。
今回の今﨑さんは京都で長くひいていて
「船越英一郎さんはロケで3度も乗っていただきました。」
というベテランさんでした。
フォトジェニックな場所では
お写真もお上手でした。♫
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こうして見るとどの建造物も重厚感があって
立派ですよね。
またデザインなども素晴らしいですね。
格調高い建築物ですよね。いつまでも残しておきたいですね。
小樽は素晴らしい建造物がたくさん残っていました。🎶
地域の気候条件や特徴によって、建造物のスタイルが確立されているようですね。
四季の移ろいや、風の流れを知り尽くして設計されていると思います。
石造建造物の石は地元の天狗山の石が使われているらしく
経年変化していっても、土地にしっくりと馴染み
まるで風景のような味わいが出ていると思います。
素材にこだわり丁寧に作られた建物は時代や流行を超えて
「美しいもの」として残っていくようですね。